弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第461回
法律事務所と言えば、判例集と応接セット?

みなさんは、法律事務所に行ったことはありますか?

みなさんが持つ法律事務所のイメージはどのようなものでしょうか?

弁護士1人に事務員が1人の小さな事務所を思い浮かべますか?

それとも、高層ビルに入ったローファームと言われるような
弁護士だけで50人とか100人もいる大事務所を思い浮かべますか?

テレビのドラマでは、みなさんにイメージしやすいように、
どちらかのイメージで、
法律事務所を設定することが多いと思います。

そして、法律事務所には、分厚い判例集が本棚に並んでいて、
打ち合わせは、革張りのソファーで行うという
何となく重々しいイメージかもしれません。

先日、僕の事務所を
テレビドラマの撮影に使いたいという申し込みがありました。

みなさんが、法律事務所というと
先ほどのような格式が高いというか
敷居の高いイメージを持っているためか、
ドラマの監督の法律事務所のイメージも、
分厚い判例集が本棚に並んでいて、
応接セットで依頼者と打ち合わせをする事務所だったようです。

残念ながら、僕の事務所には、応接セットはありません。
ソファーで依頼者と打ち合わせをすると、
僕も依頼者もメモをしにくいからです。

ソファーで依頼者と打ち合わせをする弁護士は、
依頼者との打ち合わせで
メモを取らないのだろうかと思ってしまいます。

それに、僕の事務所は、判例集などは、パソコンに入っており、
本棚には置いていないのです。
以前は分厚い法令集が棚一杯に置いてある事務所もありましたが、
今は、総務省がネットで公開しています。

また、僕の事務所は、みなさんが硬くならず話しやすいように、
事務所の雰囲気も明るくしてあります。

このように、僕の事務所は、
あまりみなさんの思っている
法律事務所のイメージとは違っているためか、
結局ドラマの撮影は行われませんでした。

ちなみに、hiQの僕の写真も、僕の事務所のHPの写真も、
前の事務所で撮った写真です。
ここなら、分厚い判例集に応接セットがあったのですが、
今はもう前の事務所はなくなってしまいました。


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2009年6月2日(火)

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