第1回
資産の防衛と相続
高度成長期が終わり、
日本経済は成熟期に入りました。
バブル崩壊がありましたが、
日本が高度成長期以前より豊かになったこと、
諸外国と比べて豊かであることは間違いありません。
ということは、
個人も会社もかなり資産を形成してきた
ということとなります。
これからの高齢化社会において、
これまで築いてきた資産を守り、
世代にどう承継していくかが問題となってきます。
現に、寝たきりの父の財産を
兄が勝手に処分して使ってしまっているけれども
どうしたらよいかという相談もありますし、
遺産分割での兄弟間の争いもたくさんあります。
そこで、今回
「資産を守り残す法律」
という連載をすることとしました。
資産を守るというのは、
高齢者の財産管理だけではありません。
資産には、預金や株、土地、
マンションなどがあります。
預金や株の法律問題もありますし、
土地やマンションを貸せば、
賃貸借に関する法律問題もあります。
資産に関する法律知識があれば、
資産を守ることができます。
自分勝手なことをする賃借人を
法律を使って追い出すことも
資産を守ることとなります。
会社の経営も資産の運用
あるいは資産の形成にほかなりません。
取引でトラブルが生じれば、
取れるものが取れなかったり、
損害賠償責任を負ったりして、
資産を減らすこととなってしまいます。
今回の連載では、
借金や損害賠償の問題も含めた資産の防衛、
相続などに関する法律について
お話していきたいと思います。
今回、連載に当たって、
メールでの質問及び
月1回の無料法律相談を受け付けることとしました。
それぞれ約束を守って、利用してみてください。 |