第155回
借金の整理については、弁護士会に相談に行くのが一番です。

借金が増えて困ったときに、
非弁提携弁護士に依頼してしまうと、
せっかく費用をかけて借金の整理をしようとしたのに、
弁護士費用だけ支払って、
全然解決にならなかったということにもなりかねない
という話をしてきました。
では、借金で困った場合には
どこに相談すればよいのかということになりますが、
各都道府県には弁護士会があります。
弁護士会に相談に行ってください。

知り合いに弁護士を紹介してもらうのもいいのですが、
ベテラン弁護士はあまり借金の整理のような仕事を
していない可能性があります。

非弁提携弁護士が多い東京ですが、
東京には四谷と神田に借金の整理の専門の相談所があります
(通称「クレサラ相談センター」と言っています)。
法律相談料は5000円(消費税別)かかりますが、
無料相談につられて
非弁提携弁護士を紹介されるよりはいいでしょう。

借金の整理にかかる費用の目安は、
東京の弁護士会の基準で説明すると、
任意整理の場合1社2万円で計算した額が着手金で、
報酬は1社2万円と交渉により減額した額の
10%というのが原則です。

貸金業者が10社あるとすると、
取りあえず着手金として
21万円(税込み)かかるということになり、
業者との話し合いがついたら報酬も少なくとも
21万円はかかるということになります。
要するに合計すると42万円はかかると言うことです。
でも、クレサラ相談センターは弁護士会で運営しているので、
弁護士費用の支払は月々の分割でよいと言ってくれる弁護士が
多いと思います。


■今週の宿題■
これも読者からの質問です。
定期借家契約でない普通の建物賃貸借契約では、
貸主に正当事由がなければ契約は
法律によって更新されていくのだから、
契約に更新料が定められていても更新料を支払う必要はない。
でしょうか? ×でしょうか?

お答えをお待ちしております。


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2003年4月15日(火)

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