第126回
最新カフェ情報異聞 その1
あのコメダ珈琲店が横浜に出店で大成功
その秘密は10000分の2.7にあった
この連載を始めて早5ヶ月、あっと云う間でした。
松井さんの開店日記が進行している間に
カフェ業界にも大きな動きが沢山ありました。
代表的な出来事を異聞としてお伝えしましょう。
さる5月中旬、横浜市青葉区、
田園都市線、江田駅近くにオープンした、
名古屋のカフェチェーン、
珈琲処、コメダ珈琲店の関東1号店は、
営業時間が午前9時から夕方5時と短いにもかかわらず、
オープン3日間で3000名を超えるお客様が押しかけました。
店前通行量も、クルマの通過台数も少なく、
その近隣には大規模商業施設もないのにです。
そして、その売上に、関係者は一応にびっくりさせられました。
しかも、この出店を知っていたのは、
ごく限られた一部の関係者達だけで、
関東のコーヒーロースターの人達は
コメダ珈琲店が関東に出店した事さえ知りませんでした。
名古屋を中心に230店舗を展開する
大きなチェーン、コメダ珈琲店は
それ程、関東になじみがない存在だったのです。
敷地350坪以上で37台は入る駐車場。
60坪の店舗で100席のゆったりとした空間。
ライス類、パスタ類もない
パンメニューのみの商品構成。
これらがお客様に受けました。
半径5km〜7kmまでに商圏を拡げ、
常に駐車場は一杯。
月商1,000万円を超えそうな売上です。
なぜ成功したのか。
一番多く聞かれるのがこうしたカフェが
近辺になかったと云うことでした。
それは本当でした。
各県の人口1万人に対して
カフェが何店あるか調べた資料がありました。
コメダ珈琲店のお膝元、愛知県は16.7店もあります。
今回コメダ珈琲店が出店を果した神奈川県は2.7店。
千葉県、埼玉県は2.6店。
あの東京でも6.7店です。
カフェはまさしく西高東低なのです。
ちなみに人口1万人に対して
日本で一番カフェがある県は高知県で
20店を超えます。
その後、コメダ珈琲店は2ヶ月間で、
5店舗の出店を決めました。
おそるべしコメダ珈琲店!!
『西の文化、東の文化と地域性を分ける必要はない
利用動機は皆同じである』
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