第40回
カフェの今を知る その15
顧客心理を把む=商売の真理を把む
コメダ珈琲店のセット販売は
朝のモーニングセット(トースト・ボイルエッグ『温かい!!』)
360円を除いてありません。
定版のコーヒーの価格は360円ですから
モーニングの商品は0円です。
このセット販売をしない事は
次のような顧客心理に訴えました。
「セット販売をしない店は商品に自信があるのだ」
「単品のボリュームは値引きしない分
圧倒的にあってお得」
「サービスタイムを5分すぎたが、駄目だって超ケチ!!」
「モーニングとっても0円超得々」
売れない、儲からないとなげく経営者は
このコメダ珈琲店の顧客心理を
把んだ考え方を大いにマネた方が良いと思います。
コメダ珈琲店は1人では来ませんとは
オーバーですが、その位2人づれ以上が多いのです。
その理由は1人のお客様は大テーブルへあとは4人掛けです。
2人づれは4人席に荷物を置いてゆったりとすわれます。
隣の客席は調度良い高さで目隠しの為の
パーテーション(間仕切り用の家具)が設置され
話声をさえぎる事が出来ます。
イスはゆったり低めで年配者でも疲れません。
利用する側の心理をこれ程良く把んだ店はありません。
顧客心理を把む事は商売の真理を把む。
心理=真理が成り立つのです。
多くの人はコメダ珈琲店を知りません。
名古屋の人たちだけが特別に利用すると思ったからです。
本当はちがいます。
コメダ珈琲店こそ今日最強の
オーセンティックカフェだと思います。
『顧客真理を把む事が出来たのは
自らが最も厳しい客と任ずるトップがいたからだ』
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