第38回
カフェの今を知る その13
コーヒー専門店は長生きNo1

昭和49年〜53年に
二回のオイルショックに見まわれた日本は
大量の離職者にあふれました。
その内で第二の人生を
コーヒー専門店に賭けた人が大勢いました。
第一次コーヒー専門店時代です。
サイフォン式のコロラドチェーンは250店を超え、
ドリップ式の珈琲館チェーンは450店を超えました。
チェーン店以外でも個性的な専門店は
全国に数多く生まれました。

このコーヒー専門店を創る先頭に立ったのは
コーヒーロースターです。
大手より中小のロースターが
きめ細かい店づくりのノウハウを持っていて、
全く始めての人でも店を経営出来るまでフォローしたのです。
今日のコンサルティングセールスを20年前にも行ったのです。

多くの店は木を重視した内装と、
もともとフードメニューは多くなく設備もなかった為、
人手もかからず、コーヒーが売上の65%以上もあり
原材料費率も低く「最強のパパママストア」と呼ばれました。
私も当時、ドトールコーヒーが主催した
ボランタリチェーン方式の
コロラドチェーンの本部長をしていましたが、
脱サラ(好きな言葉ではありませんが)の方が
90%を超えていました。
一流の会社に勤めていたのをやめ、
永々と貯蓄した大切なお金をたった2ヵ月で全額店に注ぎ込む。
成功して当り前、失敗は許されないと
私は強い責任感と義務感を背負った事を忘れてはいません。

コーヒーを安く大量に販売するセルフサービスカフェは
実はコーヒー専門店でオイルショックから
生まれたのかも知れません。


『主力商品が60%の販売構成比率を占める店を専門店という』


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