第32回
カフェの今を知る その7
ファミレスも一目置く品揃えのイートカフェ

前回で最強カフェメニュー群は6つあると云いました。
○○風の味づけとか、オリジナルのメニューと云う
カフェ食堂と違ってイートカフェの商品は
オーソドックスすぎる位まともです。
それはイートカフェがこの6群の商品を
満遍なくメニューに乗せるのではなく
その一群か二群だけを選んで「深化」させるからです。
商品を拡げる「進化」でなく、より専門性を高め、
商品の魅力づくりをじっくりと考える深化の方が、
強い店づくりが出来ます。

例えば、パスタを強化した店は
パスタ+ピッツァで40〜60アイテム(種類)の商品を
深化出来ますが、
その反面、米飯料理、カレー料理等は捨ててしまいます。
それではパスタ屋やピザ屋ではないかとの
疑問があっても当り前ですが「イートカフェ」は
決して専門店ではなくあくまでもカフェなのです。
街の内の専門店は昼時と夜しか
お客様はお見えになりません。
これはレストランと同じになってしまいます。
カフェの雰囲気を持つ店イートカフェは、
朝のモーニングタイムから昼過ぎのティータイムまで
巾広くお客様の来店動機を掴む事が出来ます。

その専門性の高さゆえ、ファミリーレストランと
まともに戦う事が出来るのです。
あらゆる顧客のニーズに対応しなければならない
ファミリーレストランは品数でも専門性でも品質でも
イートカフェのパスタメニューにかなわないのです。
最強カフェはイートカフェと云われる訳はここにあります。

 


『一品づつの比較で確実に相手に勝つ、
出来なければ始めから負けは決まる』


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