第9回
カフェの経営資源 その1
利益の本当の意味とは
前回申し上げた様にカフェの事業を計画する前に
3つの問題をキチンとクリアしてもらいたいのです。それは
(1)なぜカフェの開業を思い立ったのか
(2)カフェがこの世の中に存在する理念は何なのか
(3)自ら考えているカフェの経営資源は何なのか
この答えの違いが業態になります。
どの事業も立ち上げる時には
ノウハウと儲けの構造は絶対に必要です。
しかしこの戦略から入るケースは一時的には成功しても、
長期間の繁業は約束されません。
その最大の理由は正しくない正しいで考えていないからです。
人の行動原理は
(1)損か得
(2)好きか嫌い
(3)正しいか正しくない
の3つの領域の内で存在しています。
戦略志向で事業を立ち上げると
確かに事業は早く立ち上がりますし、
無駄な投資も防げます。
その是非を損得で考えるからです。
しかしこの損得の領域は
以外と短い繁業で終わってしまいます。
消費者の多くは好き嫌いで物を買ったり利用したりします。
これも短期間の利用があっても
決して満足の行く領域にはなりません。
やはり本当の経営は正しい、正しくないで
物の見方、考え方、行動の仕方をしていくのが
最も良い方法なのです。
この正しい正しくないを支えるのが利益と云う
最良の血液であり、感動と云う心臓が活性化させます。
利益を広辞苑で引くと次の様な言葉が出てきます。
「利益」・・・○○の為になる事
○○とはまずは自らの為
そして次に廻りの人、さらに地域や国、
そして最も尊いのは世界の為とその領域が広がっていきます。
でもまず身近な所で云えば
「お客様の喜び」を利益と考えるのが正しいと云えます。
この創業大学のカフェはスモールビジネスだけど
実はビックビジネスと云った事がここにあるのです。
「カフェでも」「カフェしか」と
でも、しか業種に
再び戻したくないと心から思うのです。
その為始まりとしてはかなり教条的な言葉になっていますが
御理解下さると幸いです。
『利益・・・○○の為になる事』
『売る、作る、利用するこの三者の利益が一致した時に
1兆円のマーケットが創造される』
『カフェの年間売上は1兆3千億円以上ある』
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