第54回
ブランドケーエイ学19: はじめての展示会(1)

先週このコラムでお知らせしたとおり、わが社もはじめて、東京ビッグサイトで開かれた「ライセンシングアジア」という展示会に出展した。

この展示会は、キャラクターなど著作権や商標権のライセンスに関する商談会で、コカコーラやミッフィーなど、有名なものから無名のものまで、様々なものが集まった。
はたしてこの展示会の効果はあったか、コストに見合う結果がえられたのかどうか、それぞれの商談が進んでみないとなんともいえないけれど、現在のところ、出展してみてよかった、楽しかったという感想をもっている。

ひとつは、スタッフの心がまとまり、目標ができたということが大きい。ピギーもタイツくんも、もともとわが社で作っていたキャラクターではあるが、この展示会を一般発表の目標点として、内容を充実させ、発展させることができた。

もうひとつは、この世界でのわが社の位置がみえた、ということである。キャラクターの世界は、有名なもの(もちろん経済的な価値も高い)と、無名のものとの距離がものすごく大きい。有名なものの多くは背景がある。無名のものでは、単に知名度だけでなく内容的にも、ただ動物の絵を一枚描いただけではないかというものまで、結構ある。それを「キャラクターです。ライセンスしますよ」というのだから、度胸のある人もいるものだ。

わが社は初めて出展したのだし、展示スペースも1コマにすぎない。いわば無名グループからの出発ではあるが、品質の点では、無名グループとすれば群を抜く存在といえたし、さらに4コマ6コマと出展していた大手とくらべ、展示内容でも客の入りでも、引けをとらなかった。これで稼げるのかどうかはまだわからないが、他社と比べても、かなり進んだものをもっていることははっきりした。

日本工業新聞の記者の方が取材にこられ、新聞記事にもしてくれたが、この展示会の時のレポートを私的な日記としても公開されており、弊社のことに触れられているので(http://www.asahi-net.or.jp/~WF9R-TNGC/nikko.html)、関心のある方はご一読いただきたい(11月15日分)。


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