第40回 インターネットは、いろいろな可能性があって、どっちの方向にいくのか非常に興味深いものだ。出発点では、インターネットは男性のものあり、中心はホームページであった。つぎに女性が使うようになり、メールに重心が移ってきた。 メディアとしても、はじめは印刷代金のかからない出版物だと考えられ、次々にオンラインマガジンがあらわれた。マスコミ型の一方的な情報発信の延長上にあり、糸井さんのサイトも、邱さんの「ハイQ」もこのタイプといえる。 このタイプのサイトは、編集の視点もあり、発信者が限定されコンテンツの質が保たれる反面、雑誌ならば価格があり販売できて原稿料も払えるけれど、インターネットの場合はそうもいかず、発信者側がだんだん、くたびれてくる。まえにも言ったとおり、少額決済の制度がないのがつらい。 発信型のコンテンツは、メルマガも一段落してその後の発展があまりないけれど、特定の仲間が集まるコミュニティーのタイプは、しっかりと基盤を作っている。 最近は、ウェブログというコンテンツの新しい形態がある。 はっきり、ウェブログと名乗っているサイトは少ないが、料理レシピのサイトなど、この形態では他にも面白いものが出てきている。掲示板の欠点をカバーしている面があり、発信者が少数に限定されずに、自然とコミュニティーが発展してゆく要素があり、非常にホットな分野だと考えている。 |
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