第29回
組織ケーエイ学12: SOHOオフィス実践編。
いまからSOHOを始める人は、とても安く始められる。
それだけ、SOHOがありふれてきたということでもある。
そんななかでどう差別化するのかは、別に考えなければならないだろう。
今回は、SOHOオフィスの物的条件の話。まあ一回やすみといったところ。
SOHOオフィスに必須なものは、電話とパソコン、インターネットだ。
電話をひくのもラクな時代で、加入権も3万円台で売っている。
加入権のいらないISDNライト(デジタル回線)もあるが、
もはや時代遅れ。いまはアナログ回線の方がいい。
もちろんインターネットをADSLにするためだ。
ダイヤル回線なら基本料金も安く、ADSLの速度はISDNの10倍から30倍くらい。
ADSLモデムは買う必要なく、借りる方がトク。
このモデムとパソコンを、イーサーネットでつなぐ。
回線口とADSLモデムの間に、スプリッターというタバコ大の機器をはさみ、
ここに電話機をつなぐ。インターネットと電話は、
同時に並行して使えるので、ネットで通話中になる心配はいらない。
電話機はファクス兼用で、子機のあるものがよく、
普通紙ファックスを選ぶべし。ファックス・プリンタ・スキャナ兼用の
複合機というものがあり、これまた便利なシロモノ。
SOHOとパソコンは、切っても切れない関係だ。
事務に使うのであれば、パソコン本体はがんばる必要ない。
小さくて安いもので十分。ただ、長いつきあいになる「入出力」には、
金を惜しまない方がいい。ディスプレーと、マウス、キーボードは、
いいものを選んで買ったらいい。
ノートパソコンを買うときは、
CPUとかハードディスク容量なんてどうでもよく、
液晶とキーボードの品質に注意する。そしてメモリを増設する。
このへんが買い物のコツだ。
プリンターはインクジェットより、モノクロレーザー。
企画書をカラーで出したい人は、カラーレーザーを奮発すべし。
プリンターはなによりも速度が重要だ。
一人しかいないSOHOで、いちばん大切なものは、時間なのだ。
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