今日から食卓が豊かになる
おいしくて簡単にできる

第20回
豚バラ肉と豆腐の煮もの  豚バラ肉と豆腐の煮もの

大馬というのは広州の街の名です。
大馬には、この料理を食べさせる
有名な店があります。

麻婆さんが作る豆腐料理が
あまりおいしいので
麻婆豆腐と名づけられたように、
この店のこの料理もとてもおいしいので、
街の名を料理につけたのでしょう。
豚バラ肉と豆腐の煮もの

ここでは木綿ごし豆腐を使っていますが、
かわりに厚揚げで作ることもできます。
厚揚げで作るなら、
豆腐のようによく焼く必要はありませんので、
炒める程度で結構です。

豆腐といえば、思い出すことがあります。
それは、豆腐花のこと。

中国では、木のたるに、
この豆腐花を入れて売りにくるのです。
絹ごしよりもっとずっときれいな豆腐なのですが、
これをお玉のようなものでさっとすくって
器に何段も重ねて入れ、
砂糖水をかけて食べます。なめらかでツルリと喉を通って、
とてもおいしいものです。砂糖水だけでなく、
コンデンスミルクをかけたり、
干しえびとしょうゆ、ごま油をかけたりしました。
なつかしい味です。



材料
豚バラ肉 300グラム
豚肉の下味用
しょうゆ 大さじ1
砂糖 小さじ1
こしょう 少々
その他の材料
大さじ4
豆腐(木綿ごし) 2丁
にら 3分の1束
にんにく 2片
ごま油 少々
かき油 大さじ2
しょうゆ 大さじ1
砂糖 小さじ1
大さじ1
2分の1カップ


作り方
1. 豚バラ肉はマッチ箱くらいの大きさに切り、しょうゆ、砂糖、こしょうをからめて30分間ほどおいて下味をつけます。
2. 鍋をよく熱してから油大さじ2を入れ、下味をつけた肉を強火で両面とも香りよく焼き、取り出します。
3. 豆腐は水をきり、1丁を8つに切り、油大さじ2を熱した中で両面とも焼き、取り出します。
4. 鍋にごま油を足して香りをつけ、みじん切りのにんにくを入れ、きつね色に炒めます。ここへ肉をもどし、かき油、しょうゆ、砂糖、酒、水を合わせたものを入れ、15〜20分間弱火で煮ます。
5. 豆腐をもどし入れて混ぜ、2センチくらいの長さに切ったにらの半量を加え、土鍋に移します。
6. 土鍋で5分間ほど煮てから残りのにらを入れ、ふたをして火を止めます。


調理のポイント
にらは長く煮るととくたくたになりますので、2回に分けて入れ、半量は火を止める寸前に。肉も豆腐も油で焼いてから煮込みます。
ごま油、にんにく、かき油が味のきめ手。
弱火でよく煮てから土鍋に移し、土鍋で煮てから鍋こと食卓へ出します。

2003年9月17日(水)

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