第183回
エックス線をバンバン浴びる荷物
久しぶりのコラム再開です。
長い間、休んで大変申し訳ありません。
そして、重ねて恐縮なのですが、
今日はコワイ話題です。
海外旅行でコワイ話題といえば、
飛行機事故やテロ、あるいは鳥インフルエンザを
想像されるかもしれません。
ですが、そんなものは未熟な航空会社や危険な場所、
行かない方がいい時期を避けるといった対策でなんとかなります。
しかし、海外へ行くときに避けようがないのが、
空港の手荷物検査。荷物をエックス線で透視するあれです。
周知の通り、2001年9月11日に
アメリカでの同時多発テロ事件が起きました。
その後、最もセキュリティが強化された場所といえるのが空港。
当初、私も空港のセキュリティについて取材しましたが、
多くの航空会社や空港が「安全対策を強化するため」と、
新しい機械を導入しました。
具体的には、空港の監視カメラや手荷物検査機器です。
手荷物検査機器の性能を上げる、
すなわち荷物の中身がよく見えるようにするために有効なのが、
エックス線の強度を上げることだと言います。
よく考えてください。
飛行機に乗るたびにエックス線を通します。
東京−ニューヨーク、大阪−バンコク、
そんな単純往復でも最低2回は通します。
往復とも1回の乗り継ぎが必要なら4回、
往復とも2回の乗り継ぎが必要なら6回です。
エックス線の強度は空港によって違いますが、
最近は、セキュリティのためだと言って、
一度、通した荷物を、ベルトコンベアーを逆回転させて、
再びエックス線にさらす。そんなことも頻繁です。
その中に食べ物が入っていたとしたら、
ちょっと考えてしまいませんか。
対策はあります。
帰りの空港の手荷物検査を過ぎた後に、買い物するのです。
このタイミングなら、エックス線を通すことはありません。
と、さんざん脅しておいて、申し訳ないのですが。
実際、エックス線の強度がどれくらい上がっているのか。
以前から知りたいと思っているのですが、取材はしていません。
ひょっとすると、気にする必要はないのかもしれない。
ですが、気になるところです・・・。
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