旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第156回
国内線のマイルをムダにしない方法

飛行機に乗るのは専ら日本国内。
だから、マイレージはあまり興味がない。
そういう人は意外に少なくないようです。
全日空もJALも、貯めたマイルは翌々年の
年末には消滅してしまいます。
ということは、東京−福岡間なら9往復、
大阪−東京間なら18往復でやっと1万マイル。
東南アジアのビーチリゾートまでの無料航空券を
手に入れようと思うと3万5000マイルが必要。
ですから、それぞれあと3.5倍も飛行機に
乗らなければいけない。3年もたたないうちに、
そんなに飛行機に乗る機会は現実的にない。
クレジットカードでマイルを貯められるとはいえ、
先行き不透明な昨今、クレジットでガンガン物を
買うのはバカっぽい。
そう考えてマイルを貯めていないようです。

しかし、3年では無理でも4年や5年でなら、
目標とする無料航空券に到達できるかもしれない。
そういう人には、有効期限のない、
あるいは有効期限が条件付きで延長できる
外国系航空会社のマイレージに貯めておくことを
お薦めします。
日本の国内線に乗って外国の航空会社にマイルを
貯めることができるのか?
はい、できます。

たとえば、全日空に乗れば、ユナイテッド航空に
JALグループに乗れば、アメリカン航空に、
それぞれ貯めることができるのです。
これらの航空会社は3年に1度でもマイルを貯めるか、
特典として使うかすれば、3年の有効期限を延長できる。
しかも、この2社は無料航空券で乗れる提携航空会社も多く、
自分の好きなところを選べる確率も高い。
貯めるときは日本の航空会社、無料航空券で乗るのは、
お好みの航空会社という使い方も可能です。
アメリカン航空とユナイテッド航空に貯めながら、
この2社をまったく利用しない。
そんなこともできるわけです。
せっかく飛行機に乗ったのですから、
マイルを無駄にせずに貯めておいてはどうでしょう。
貯金と同じで、ある程度の数字までいくと、
それがだんだんと楽しみになってきたりしますから。


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