第121回
座席クラスではなく、予約クラスが大切
飛行機の座席に、ファーストクラス、ビジネスクラス、
そしてエコノミークラスがあるのは誰でも知っています。
この座席クラスの違いは明確です。
予約のときに分かりますし、払う料金にも大差がありますから。
乗った後も、エコノミークラスと上級クラスとは、
サービスにまさに雲泥の差がります。
このコラムでも何度も書いているように、
エコノミークラスの狭さには怒りさえ覚えます。
先日、コンテナの中に隠れて乗った人が捕まっていましたが、
あの方が寝られる分だけ快適ではないのか。
そんな不謹慎な考えさえ持ってしまいます。
しかし、同じエコノミークラス、同じビジネスクラスの中でも、
実は違う意味でのクラス分けがされているのです。
座席クラスのほかに、予約クラスというものがあるのです。
これも、その分け方の基準となっているのは払った金額です。
分かりやすいのは航空券の種類で、普通(ノーマル)運賃、
正規割引運賃、格安航空券はそれぞれ予約クラスが違います。
さらに、正規割引運賃の中でも、その種類によって、
あるいは格安航空券でさえもクラス分けされていることがある。
とはいえ、最近は予約クラスの存在もずいぶんと
知られるようになりました。理由はマイレージが浸透したからです。
マイレージが加算されるか、あるいは何%加算されるかは、
予約クラスを基準にして決められるからです。
加算できない、あるいは加算されるマイル数が減るかもしれない。
そう思って、航空会社に予約クラスを確認するわけです。
もし、心配ならば、航空会社のウェブサイトを
のぞいてみるといいかもしれません。
最近は運賃ごとの予約クラス、あるいは、
マイレージ加算の対象になる予約クラスを
公表している航空会社が増えましたから。
マイレージだけではなく、サービスでも、
予約クラスによる差が出ることがあります。
エコノミークラスほど複雑ではありませんが、
ビジネスクラスやファーストクラスにも予約クラスの違いがあり、
旅行会社でディスカウントして売られている航空券の場合、
正規料金で購入した航空券とは違う予約クラスになっている。
そして、空港でチェックされ、ラウンジのサービスが受けられない。
そんなことも実際にあるのです。
せっかく無理してビジネスクラスにしたのに、
他の人と差をつけられるなんて気分が悪い。
そうなるのが嫌なら、よく確認してから購入してください。
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