旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第74回
羽田発海外の気持ちよさ

羽田空港発の海外ツアーにある程度の人気があるのは、
旅行者の気分の問題もあると思います。
2年前に羽田発の国際チャーター便が解禁になったとき、
集まっている人たちにインタビューをしました。
そのときに最も多かったのは、
成田空港より羽田空港の方が自分の家や会社から近いという声。
ですが、一方で今まで体験したことがない、珍しいから、
なんとなく楽に行ける感じがするといった、
気分的な理由で羽田発の海外旅行を申し込んだ人も多かったのです。

ちょうど週末だったこともあり、仕事を終えて、
そのまま海外へ遊びに行く。そんな自分に酔っている
オフィスレディさんたちもいました。
海外旅行には、そういう気分的な楽しさも付き物。
それはそれでいいのではないでしょうか。

自家用車で空港に乗りつけて、そのまま海外へ。
そんな気軽なパターンも、ありです。
羽田空港の駐車料金は成田空港のそれよりも相場は高めです。
しかし、羽田発の海外ツアーは2泊や3泊の日程の短いものが多い。
ならば、駐車料金もそれほど嵩みません。

私は羽田空港をやたらに誉めるつもりは毛頭ありません。
ですが、利用者のことも少し考えてほしいと思うのです。
たとえばソウルや中国の湾岸沿い、台湾、グアム・サイパンなどの
近場は羽田発着の国際定期便を認めるとか。
一方で成田空港は国内線の便数を増やして、
地方空港からの旅行者が利用しやすいようにするとか。
そうした臨機応変な空港利用ができるように、
現在の規制を緩和してほしいと考えるわけです。
それが海外旅行や各空港の活性化にも繋がると思うのですが。


←前回記事へ 2003年8月11日(月) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ