第8回
混雑時に座席を安く確保する新手の方法
ゴールデンウィークや夏休み。
大型連休を使って海外旅行に出かける人は、
年々増えているようです。
テロや政治的な事件があっても、
旅好きな人が減ることはありません。
とはいえ、大型連休だからといって
飛行機の座席が増えるわけではありません。
臨時便が多少出たり、
いつもより大型の飛行機が使われたりもしますが、
殺到する旅行者数に十分に対処できるレベルではないようです。
さて、そんな混雑時期の座席確保に
最近、新しい方法が出てきました。
旅行会社のメールマガジンに登録しておくと、
出発直前になって座席が確保できることがあるのです。
しかも、連休時にしてはかなり安い料金で。
連休時期は席が取れるかどうか不安ですから、
いくつもの旅行会社にかけもち予約をする人が数多くいます。
しかし、出発が近づくとキャンセル料が高くなるため、
本命以外の予約を取消し始めます。
その中にはキャンセルが殺到して
空席ができてしまう航空会社が出てくるのです。
そういう航空会社の格安航空券が
出発の2週間前や10日前あたりになって、
メールマガジンで売り出されるわけです。
また、もともと集まりの悪かった航空会社の格安航空券も
メールマガジンを通じて販売されることがあります。
しかも、旅行会社には販売しなければいけない席数、
つまりノルマがあり、
その数字に達しないと売上が減ってしまいます。
ですから、なるべく人が集まるように、
格安な料金で売り出されることが多いのです。
ただし、使う側にしてみればリスクもあります。
まず、どこ行きの航空券が出てくるか分からないこと。
デンパサールへの航空券が出てきても、
バリ島に行きたいと思わなければ意味がありません。
それから、この種の航空券を狙っていて、
もしも出ないと行きそびれてしまう恐れもあります。
自衛策としては、値段はかなり安いわけですから、
行き先はある程度妥協することです。
あまり興味がない国だったけれど、
行ってみたら意外に良かった、という体験も、
海外旅行ではよくあることですから。
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