旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第3回
旅の終わりに油断して
忘れがちな出国税やタク代

海外へ行った帰りに忘れやすいのが、
空港までのタクシー代や出国税。
クレジットカードでの支払いはまずできませんから、
現金で残しておかなければいけないのですが、
意外に忘れる人は多いようです。

特に出国税がそうで、現金をつくるためにわざわざ両替をして、
現地のお金が残ることになってしまいます。
両替の手数料も損しますよね。
米ドルなら、次の旅行で使える可能性はありますが、
タイ・バーツやインドネシア・ルピアなどは
その国でなければまず使えません。
すべての国で出国税を取られるわけではありませんが、
タイやインドネシア、韓国、ミャンマーなど
アジアでは比較的取られる国が多い。
タイの出国税は500バーツ、つまり約1500円ですが、
それを自動購入機に入れて支払うために現金が必要になり、
1万円を両替する、などということが起こりえるわけです。
現金を持ち合わせていないと大変なことになりますね。

それからタクシー代。
これをうっかり忘れる人は少ないでしょうが、
思いがけない出費が必要な場合があります。
ニューヨークにはニューアーク、ジョンFケネディ、
それにラガーディアの3つの国際空港がありますが、
このうちニューアーク空港までマンハッタンから行ったとすると
往復の乗車代金を払わなければいけません。
これは、ニューアーク空港はニューヨーク州ではなく、
ニュージャージー州にあることが原因。
マンハッタンのタクシーは
ニュージャージーでお客を拾えないことになっているのです。
ですから、帰りのタクシー代を行きのお客から徴収するわけです。
運転手の座席の裏に、
その旨書いた張り紙がちゃんとしてあります。

ちなみに、日本からの直行便のうちニューアーク空港発着なのは、
コンチネンタル航空です。
そのタクシー代がもったいないと思うなら、
最近アクセスが良くなった
ペン・ステーションからの電車を利用するといいかもしれません。


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