中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3754回
先ず言葉のわからない所にとび込みます

グローバル化の時代ですから、
国境をこえて働きに行くのが珍しくなくなりました。
所得水準の低い国から高い国に出稼ぎに行けば、
賃金が低いのは当然のことだし、
土地の人より低い収入で暮らさなければなりませんから、
働く本人もコンプレックスを感じながら、
1日も早くしっかりお金を貯め、
その国の人からバカにされない身分になるか、
でなければ貯めたお金を持って国に帰ろうかということになります。

反対に生活水準の高い国から低い国に派遣される人は
収入だって現地人の何十倍というのが珍しくなく、
それを自慢するような態度をとると
現地の人から敬遠されたり、内心、嫌がられたりします。
それだけでも心安らかに暮らせませんので、
早く年期があけて本社に戻れないかと願う日々を
送ることになってしまいます。

それでは何のために外国に行って暮らすのか、
わけがわからなくなってしまいますから、
できることなら現地の生活の中に溶け込み、
部下や周囲の人からも
心よく受け入れられる方法はないものかと望む人も多い筈です。
そのためにどうしたらいいかと
私が私のまわりの若い日本人たちを見ていると、
やはり要領のいい人とそうでない人との違いが目立ちます。

一番の障害は何と言っても言葉が通じないために
意志の疎通ができないことです。
いくら人のよい人でも、また思いやりのある人でも
自分の気持を相手に伝えることができなければ、
相手に受け入れてもらうことができません。
ですから先ず言葉を覚えることが第一です。
将来、中国に働きに行きたい人が
日本にいる時から中国語学校に通よっているのをよく見かけますが、
何もやらない人よりはずっとましです。
しかし、現地にいて毎日、中国語を使わないと
トイレにも行けない立場の人よりは
グーンと能率がおちることも事実です。
ですから私なら思ったことを実行に移すために、
すぐにも行動を起して言葉の通じないところにとびこみます。


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2010年6月20日(日)

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