中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3265回
腰痛の治療代が何と1回に10万円

私はいつもキチンとした姿勢で
人より早く飛行場の「動く歩道」を
走るように歩くのが習い性になっていました。
その私が80歳をすぎた頃から
少しずつスピードがおちはじめ、
最近では足腰が重くなって
若い人に追い越されるようになってしまいました。
いまはまだガマンして歩いていますが、
そのうちにジープに乗せてもらわないと
移動ができなくなるかも知れません。
だんだん足腰が立たなくなる方向に動いているのです。

来月になると私は85歳になります。
普通は私くらいの年になると
家にとじこもって本を読むか、
植木鉢いじりをしているのでしょうが、
私はいまでも3日か5日の間隔で飛行機に乗って
あちこちとびまわっています。
東京に帰ってくると、
家内がマッサージ師を呼んでくれることがありますが、
中国ではどこに行ってもマッサージの店がありますし、
北京の私のマンションには
マッサージの設備もありますので、
それこそ毎日でもマッサージをやってもらうことができます。
マッサージについては中国の方が歴史も古く、
技術も進んでおり、何よりも値段が安いので
毎日やっても財布が痛むほどのことはありません。

しかし、毎日、身体をもんでもらっても
腰の痛みがとれないほど老化が進んできたので、
「腰痛の先生いませんか?」ときいたら、
邱友会のメンバーの1人が
自分のかかっている専門医を紹介してくれました。
案内状を送ってもらったら、
1回の治療代が何と10万円と書いてあるのには
とびあがるほどびっくりしました。
しかし、初診料がたったの5000円ですから、
よほど自信があってのことに違いありません。
とにかく物は試しですから、
早速、出かけて行ったら、
レーザー光線を使った
痛み止めの治療だということがわかりました。
30分ほどの治療でしたが、終ったあとに
「どうです、楽になりましたか?」ときかれましたので、
「私のように疑い深い人にそんなきき方をしないで下さい」
と私はあまり素直でない返事をしました。


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2009年2月16日(月)

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