第3180回
まだ銘柄をしぼれる段階まで来ていませんが
株式投資で効率をよくするためには銘柄をしぼることだと
昔からよく言われています。
私が色んな銘柄をとりあげるのを見て、
「邱先生は原理原則に反したことをやっている」
と私を批判した人もおりました。
確かにその通りですから、
私も銘柄をしぼることは心がけていますが、
1つか2つにしぼるとなると、
小さい会社なら会社ごとM&Aをして
自分が経営しなければならなくなる心配があります。
ですからしぜんに発行株数の5%どまりに落着くことになります。
私は自分で経営している会社がいくつもありますし、
人の会社の経営にまで口を出す余裕はありませんので、
気がついたらいくつもの会社にまたがって
自分で投資信託をやっているような
初歩的な形になってしまうのです。
もう一つは投資の先生を目指しているわけではありませんが、
何でも知っている人になるためには
たとえ僅かでも自分が株主になるよりほかありません。
僅かでも株を持っておればその株の動きに気をつけますから、
いまその株がどんな位置にいるかわかるようになります。
人にきかれて返事ができるようになるためには、
これと思った株は一通り買いを入れてしまいますから、
いつの間にか
自分で投資信託をやっているような銘柄数に
ふえてしまっているのです。
これではいけないと思って時々持株の整理をやりますが、
昨今のように持株の入れ替えを迫られるようになると、
またまたあれも買い、これにもちょっかいを出すという
悪い癖がはじまります。
ですから気がついて見たら、またもや新米のような
何十という銘柄に分散してしまっています。
というのも次の時代の成長株や優良株について
私といえどもまだ新米だということです。
恐らく迷っているのは私だけでないと思いますが、
まだ整理統合のできる段階には達していません。
株式投資はいつも
これまでに経験したことのない環境に遭遇するのですから
いつもいつも一年生だと言うことなのです。
まだどこにしぼったらいいのか決心のできない位置に
私たちはいるのです。
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