第3150回
泰山から「実務手帖」のことで「ご免なさい」
来年の「邱永漢の実務手帖」のお知らせをこの欄に書いたところ、
次から次へとお申し込みををいただいて
私をはじめ編集部一同、大へん感謝しています。
どうぞまだお需めになっていない方も、
面倒臭がらずに、
「ハイハイQさん」の熱烈支持者に一枚加わって下さい。
皆さんに「実務手帖」をご使用いただくことは
私たちにとってとても嬉しいことですが、
実は事志と違って謝らなければならないことが一つ発生しました。
私は多忙でアポイントメントの多い人であるために、
毎年11月から再来年6月までの書き込みスペースを
ずっとつくってきました。
それを実務手帖の心遣いの一つとして
予告の中にもわざわざとりあげましたが、
今回、出版社を変えたところ、
私に無断で、本年度分は11月分を、
また再来年の分は全部カットしてしまったことを
山東省の泰山に来ている私のところまで
うちの秘書室から知らせてきました。
もう既に焚きあがった飯を元の米に戻せということもできず、
地団駄踏んでいるところです。
ことしの11月分はいいとしても、
再来年の分は
私のような先の先まで予約のある人にはきびしいことですが、
私に負けず多忙な人はもとより、
さして不自由を感じない方もどうか許してあげて下さい。
ふつうに使用する分には何の不自由もありませんが、
それでもご不満の方はもちろん返品して下さって結構です。
それにしても
他人の時間の使い方に無頓着な編集者は困ったものですね。
そうは言っても、
普通の手帖として使用する分には何ら変わりありませんし、
全体として使い勝手はよいと思いますので、
ハイQのファンを自任されている方は
億劫がらずに是非1冊お需めになって下さい。
私はこれから上海に戻り、
上海から台北にそれぞれ3泊してから東京に戻ります。
山東省で6社の優良企業を訪問した報告は
それからあとになります。
どの会社も世界不況どこ吹く風という勢いですから
アジアの株式市場は近いうちに
ニューヨークと別の動きになったとしても
不思議ではありません。
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