中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3079回
ジム・ロジャーズ「中国の時代」ぜひご一読を

かねてから中国株をやっている人の間で評判になっている
ジム・ロジャーズの近著「ジム・ロジャーズ中国の時代」
という本をはじめて手にしました。
私は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」をはじめ、
アメリカの学者の手になる日本論には
かねてから首をかしげることが多く、
どうして日本人は日本語の片言も喋れず、
日本人の生活にも精通していない外国人の日本論を
そんなにも重んじるのだろうと不思議がってきました。
たとえば、「欲と二人連れ」とか、
「出すものは舌でも嫌」とかいった
日本語知っていますかときいて、
それに即答できるアメリカ人の日本論なら一生懸命読みますが、
陣笠とか詰腹とかきいても何のことだか
さっぱりわからない外国人の日本論では、
思わず後ずさりをしてしまいます。

それと同じように中国語も喋れず、
中国人と一緒に暮らしたこともない
アメリカの専門家の中国経済論など
さして気にもとめません。
たとえばグリーンスパンが時々、
中国経済にふれていますが、
アメリカ人の常識で発表しているだけで、
なるほどなあと思わず頷いたことは一回もありません。
そういった意味でロジャーズの中国株論議も
あまり気にとめなかったのですが、
今回、北京から戻ってきて「中国の時代」を読みはじめたところ、
とうとう読み終わるまで巻おくあたわずで
思わず一晩をあかしてしまいました。
ご本人がオートバイに乗って
中国じゅうをとびまわっただけでなく、
中国人の気質から論語の読み方まで、
さては、中国経済の発展のプロセスを
きわめて正確にとらえているので、
これなら中国株を買っても
先ず損をするような人でないなあとすぐに諒解しました。
欧米人の中で恐らく中国の経済の
移り変わりと将来の発展を最も的確、
且つ正当に見通している人と見て間違いないと思います。
中国株をやる人は次の行動に出る前に
ぜひ一度は目を通しておいて下さい。
日本経済新聞社刊、1900円プラス税ですが、
肩の凝るような内容ではありません。


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2008年8月14日(木)

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