第3050回
年々利益の倍増する株を探がして下さい
株が戻り足になることは早かれ遅かれ必らず起ります。
その時がいつになるかは、
実際に起って見なければわかりませんが、
世界同時にということではありません。
今回、傷の深いアメリカはもっと時間がかかるでしょうが、
中国や日本はそんなに時間はかからないでしょう。
日本の景気もだんだん中国に連動するようになりましたから、
中国の動きを見る方がもっとわかりやすいと思います。
では中国のどこを見れば、一番間違いないかというと、
企業の業績の動きを見るのが一番だと思います。
中国の企業が本格的に成長経済に入ってから
まだ3年ほどしかたっていませんので、
まず過去3年における売上げ、利益、配当の動向を見ると、
この会社は成長中の企業であるかどうかがわかります。
いまの時代に合致した成長産業であれば、
この3年の間に、毎年、売上げも利益も
50%から100%はふえています。
それが更にふえる方向にあるかどうかは
2007年の決算や経営者の説明や方針演説を読むと
大体、見当がつきます。
激変する環境の中でも、
ことし第1期、続く第2期の売上げと利益の動きを見れば、
ことし1年の業績が或る程度、予想できますが、
事業内容がこうした激変の中でも
予想通りの高収益を続けられるようなら、
次の上昇期に真っ先に駆け出す銘柄の一つになることが
期待できます。
どうしてかというと、
利益が毎年50%から100%増え続ければ、
株価収益率が有利に展開して、
投資家の目がしぜんとそこへ集中することになるからです。
むろん、こちらが読み違いをすることもあれば、
客観的条件の変化によって、
目標の達成に遅れが出ることもあります。
読み違いが起れば別ですが、
時間の遅れは時間が取り返してくれます。
ですから株の研究はそんなに難しいものではありません。
来年もそのまた次の年も、
利益が倍増する企業はどこだという勉強をして、
その株を買ってジッとしているだけでいいのです。
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