中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3039回
国際的な人材派遣に興味はありませんか

外国から見習生を受け入れる制度は、
労働力不足を補う抜け道だということで、
色々と批判の対象になっていますが、
そういう見習生がいるおかげで
助かっている業界があることも事実だし、
そこで働きながら覚えたことが帰国後、
それぞれの国の技術水準の向上に役に立っている面があることも
疑いの余地がありません。

そのうちに日本では下働きをしてくれる人に困って、
海外労働者の受け入れに道をひらく時代が必らず来るでしょうが、
少くともそれまでは見習生制度を
あれこれいじくりまわすことが考えられます。
従って見習生制度はあれこれ批判の対象になりますが、
外国から見習生を受け入れる法律がある以上、
それを上手に利用したやり方があって然るべきだと
私は考えています。

しかし、そのためには見習生を受け入れられる
異業種同志の組合をつくる必要もあるし、
同業組合はあっても見習生の受け入れに無知な組合もあれば、
受け入れることに熱心でない組合もあります。
それでいて中小企業は人手不足で弱り果てているのですから、
そういう人たちの組合にわたりをつけて、
組合員にそれぞれ見習生を受け入れられるようにすれば、
とても喜んでもらえる筈です。

大抵の場合は、どこからどうやって見習生を受け入れられるか
わからない組合が多いので、
そこへ口説きに行けば、不動産のブローカーをするよりも、
ずっと成功の確率が高い筈です。
それはやがて国境をこえて人材を派遣する
業務につながって行くので、
将来性のある仕事だと私は見ています。
但し、仕事として成り立つためには
初対面の人にも信用してもらえるような風貌と
口説き上手である必要があります。
もしそういう人がいたら、
私が国際的な人材派遣の会社をつくって、
仕事のやり方も教えます。
将来性のある、これからの仕事だと思いませんか。


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2008年7月5日(土)

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