第2729回
問題の優先順序を間違っていませんか
政治家の子供たちは
親たちが憲法をおもちゃにしているのを見て育ったせいか、
自分たちがオトナになって気がついて見たら、
親の票をそのまま引き継いで政治家になっているので、
「親のやれなかったことをひとつやって見るか」
とばかりに、
ひとつ間違えたら
自分たちの首がとぶ火遊びに夢中になっているようです。
もう何十年も懸案になっていることですから、
もっと先に引き伸ばして、
もっと生命知らずの連中に任せればよさそうなものを、
それではスリルがなさすぎると思うのでしょうか。
本当は、
もっと尻に火がついたような重大な問題が
たくさんうしろに控えているというのに、です。
先ずアメリカとの問題です。
アメリカ一辺倒で、
何でもハイハイと言っていると、
アメリカにバカにされます。
だからと言って
アメリカにそっぽを向けばいいと言っているわけではありません。
世界情勢の変化によって、
日本とアメリカの関係を
新しく調整する時期が来ていますよと言っているのです。
それと無関係ではありませんが、
明治以降、今日まで、
日本はアジアに位置していながら
「アジアの蚊帳の外」
に自ら意識して自分たちを置いてきました。
でも日本だけでなく、
その植民地だった韓国と台湾の経済開発がすすみ、
そのあとに続いて中国が
先進国の仲間入りをする時代になりました。
そのリーダー役をやるべき立場にある日本がうっかりすると、
追い抜かれるだけでなく、
仲間はずれにされる心配が出てきました。
それくらい日本人はお高くとまっており、
排他的な姿勢が続いています。
歴史歴史と口うるさく言う人ほど
自分たちの過去を正当化する主張に固執しています。
こんなことで次のアジアの時代に
アジアの国々と協調して行けると思っているのでしょうか。
問題山積している日本で
解決すべき問題の順序を間違えているのではないでしょうか。
日本に戻って日本の新聞やテレビを見ていると、
つい愚痴のひとつもこぼしたくなるのかもしれませんが。
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