第2674回
揚州料理のあとに常茂生化の企業見学へ
南京で飛行機を下りて、その翌日、
広告会社の大賀伝媒を訪問したあと、
揚子江を渡って揚州に行って1泊します。
揚州炒飯で全国的に知られた揚州は
かつて塩の町として栄え、
書画美術のスポンサーの町としても有名ですが、
料理のおいしいことでも鳴り響いています。
宋美齢も台湾に逃げる時は
わざわざ揚州出身のコックを連れて行きましたし、
私も自分の家のコックをやとうために
揚州まで出かけて行ったことがあります。
今回も久しぶりに揚州料理を堪能した上で
次の日、再び揚子江を渡し船で横断して上海に向う途中、
常州で常茂生化の本社を1年ぶりに訪問します。
中国の次の成長産業の中で、
中国がやがて上位を占めるであろう業種は
バイオ関係だと私は見ています。
IT関係は台湾系の企業が主導権を握ってきましたが、
バイオはアメリカ帰りの中国人留学生が中心になって
これから本格的な展開が期待されています。
山東羅欣、維奥生物、そして、銘源医療も含めて
製薬関係はいずれもその中に含まれますが、
食品や薬品の添加剤として重要な位置にある常茂生化は
今後の成長を私が最も期待している企業の一つです。
それを理解していただくために
昨年、考察団の皆さんを常州までご案内したのですが、
2006年度の業績は償却の方が先行して
利益は思うように伸びませんでした。
その原因は新工場の製品の納入先である味の素との取引が
まだスムーズに軌道に乗っていないからだと私は理解しています。
時間の問題だと言ってもそれが数字に現われなければ、
投資家はその分、辛抱を強いられることになります。
そのへんのところをちゃんと納得してから上海へ出て
邱友会と合同の中国株研究会を永華大厦で開催しますが、
その前に皆さんと一緒に
上海にある銘源医療の新しい工場の見学に
一走りしてくることになっています。
もう既にかなり株価の活気づいている会社ですが、
この会社の香港の本社は
私の香港のオフィスのすぐ隣のビルにあって、
少し前に訪問したことがあります。
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