中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2652回
私に負けろ負けろと言わせないで

私は癌のことに口出しをする立場ではありませんが、
関根進さんの食道癌からはじまって
周囲で癌の話は燃え上がるばかりなので、
とうとう漢方で癌をなおす
奇妙な漢方薬を創った王振国さんと親しくなり、
対談集まで出したことがあります。

いくらよく効くと言ったって、
人間の身体は千差万別だし、
手遅れでもう間に合わないということもあります。
ただ目下、建築中の北京の大病院を除いて、
珠海、上海、通化の病院にはわざわざ出向いて
療養中の患者さんたちから直接、
話をきいているので、どこまで効いて、
どうなったらもう手遅れかということについて、
大体の見当はついています。

あれから6年あまり、
王振国さんとは個人的にも親しくつきあうようになり、
私の誕生日にもわざわざ東京まで来てくれたり、
ついこの間の成都伊勢丹のオープニング・パーティにも来てよいか
ときかれたので、
メイン・テーブルというわけには行きませんでしたが、
うちの家内と娘のテーブルに座ってもらいました。
国境の壁が切り崩されて、
人が自由に行き来するようになると、
いままであれこれ制限されていたことが改めて問題になって、
「何だ、こんなことまでまだ駄目なのか」
とびっくりすることが次々と起ってきます。
薬品とか化粧品はそうした部類に入りますから、
王さんの天仙液だって日本では売っていません。
香港に総代理店があって、
私のよく知っている人が経営していますが、
まさか私が皆さんの代わりに
いちいち負けろ負けろと言って行くわけにも行きません。

1番いい方法は月に1ぺんくらい
王先生が北京の三全公寓に来ますので、
その時を狙って北京で診てもらうのがいいんじゃないでしょうか。
そのとりつぎを北京の絶世健美の者がやりますので、
その時こっそり苦情を訴えたら、
「医は仁術」
と言われている国のことですから、
「算術」
の1点張りということにはならないと思います。
しょっちゅう仲介をたのまれる私にとって
苦肉の策として申し上げていることです。

※お問い合わせ 「絶世健美(北京)化粧品有限公司」
           e-mail : info@zessei.com


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2007年6月14日(木)

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