| 第2625回なぜ鄭州まで足を伸ばす気を起したか
 昨日もお知らせしましたように、7月は11日から19日まで8泊9日のスケジュールで、
 北京→モンゴール→北京→鄭州→上海に出かけます。
 ウランバトールに行くのは
 いまや日本の相撲の大黒柱になってしまった力士たちを生んだ
 ジンギスカンの田舎の新鮮な空気を吸うためですが、
 何んだとおっしゃるかも知れませんが、
 これが人生で1度は経験してみるだけの値打ちのあることなんです。
 何しろすぐ目に聳えている山が
 実は50キロも離れていることがわかって、
 びっくりするほど空気が透き通っている素晴しい所なんですから。
 さて、そのあとわざわざ鄭州まで足を伸ばす気を起したのは、鄭州が開封と洛陽に挟まれた由緒ある土地柄であり、
 開封第一楼という小龍包で有名な店のあるところでもありますが、
 都市ガスが普及して行くプロセスを代表する鄭州ガスの現場を
 一目見たいと思ったからです。
 本当は鄭州ガスでなくてもよかったのですが、
 いま中国では
 プロパン・ガスから都市ガスに移るプロセスにあります。
 日本では東京でも大阪でも光熱と言えば、
 電気とガスのことですが、
 広い中国では電力が一足先に開発されて普及したのに比べ、
 都市ガスの開発が遅れて今日に至っているのです。
 最近になって後を追っかけて都市ガスが開発されるようになり、
 その先発である
 香港のチャイナ・ガスに声がかかるようになったのです。
 香港中華ガスの董事長である李兆基さんは皆さんのよく知っている長江実業の李嘉誠さんと並ぶ
 先見性のある大実業家ですが、
 この人が大陸の各地の主要都市から
 ガス事業に参加してもらえないかと盛んに誘われるようになって、
 突然、自社株を買い増す挙に出たのです。
 新聞でその記事を見た私はすぐにピンと来て、
 そのわけを追跡したところ、
 北京や上海をはじめとして中国大陸では電力の開発の後を追って
 都市ガスの開発がはじまろうとしていることがわかったのです。
 調べてみると、
 都市ガスの会社で業績をあげ、
 且つちゃんと配当をしているのは鄭州ガスしかありません。
 そこで鄭州ガスを成長する業種の1つにあげたのです。
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