第2418回
台湾で総統おろしの百万人運動が勃発
台湾の陳水扁総統夫人が
身体中にキンキラキンの宝石をつけて、
それ見よがしのカッコをしていることは
よく新聞ダネになっていました。
決して自慢になることではありませんが、
消費税を払っていないのではないかと追究されて、
ホンの申しわけに税金を払った記事が
新聞に出たこともあります。
それでも次から次へと新しい宝石を身につけるので、
反対党の議員が追究すると、
「友達から借りた」という釈明になり、
「では誰から借りたのですか?」と更に追究をすると、
「プライバシーに属することですから、その名は言えない」
とだんまりを決め込みました。
それでやめておけばいいのに、
今度は太平洋百貨店の商品券を1割引で売っている
と評判になりました。
商品券を額面の9掛けで買えるならと、
医者をやっているうちの甥の嫁さんが
欲を出し買ったばかりに、
新聞記者やテレビ記者に追いかけまわされる
という一幕もあったようです。
これは総統夫人が太平洋百貨の株の移動に
口をきいたお礼にもらった商品券を
換金に出したことからはじまったようですが、
真相は領収書を持って行くと
国家の機密費が払い出せる立場におかれているので、
商品券を買ってもらった領収書で次々と機密費をもらい、
あまった商品券の処理に困って安売りをはじめた模様です。
その上、領収書さえ集めれば
機密費をもらえることもわかったので、
今度は知人に呼びかけて、
ホテルや宝石屋のお客が受けとらなかった領収書を
片っぱしから集めたのです。
その中には子供のおむつの領収書まで混じっていたので、
総統一家の汚職が一挙に公になってしまったのです。
遂に「陳水扁をおろせ」という全島的な運動にまで発展し、
元民進党主席の施明徳が
「賛成の人は1人100元送って下さい。
100万人に達したら座り込みを集めましょう」
と言ってスタートしたところ
たちまち1億元の運動費が集まってしまいました。
それでも陳水扁が椅子にしっかりしがみついておられるのは、
立法府の3分の2以上の賛成がないと
総統の罷免ができない憲法になっているからです。
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