第2325回
工場見学に行くまでに私の知り得たこと
東江環保という
廃棄物のリサイクルを手がけている企業は深圳にありました。
レポートを見ると、
産業廃棄物のリサイクルから汚水処理、
更にはメタンガスを利用した発電まで手がけていて、
しかも深圳だけでなく、珠江デルタ地域から
長江デルタ地域にまで進出しています。
上場してやっと3年目ですが、
3年間の業績をふりかえって見ると
毎年、業績も利益も順調に伸びています。
深圳に知っている証券会社の総経理さんがいたので、
「あの会社の実情が知りたいので、
会社を訪ねて見てくれませんか」と頼んだら折り返えし、
証券会社のレポートに掲載されていた記事が送られてきました。
私が言わなくても、
現地の証券会社が既に推奨記事を載せていたのです。
それによると、2005年度の決算は2004年度に比べて
営業額が37%、利益額が33%ふえていて、
自分たちが予想していたのと寸分違わず、
きわめて満足すべき成績だと証券会社が賞めていました。
会社の守備範囲もドンドンふえており、
恵州市では「広東省危険廃物処理模範センター」の
30年経営権を取得したばかりでなく
2006年度には何度かに分けて開業する体制で進行しており、
またニッケル、メッキ工場の廃水処理にも進出しており、
とりわけ環境保全に力を入れはじめた
国家環境保全総局が指定した全国42社の1社として
優遇政策を受けるようになったことなど、
私が期待していた通りの布石をしていました。
但し、2005年度の業績が公開されると、
株価が急上昇して
1ドルスレスレの新高値をうかがうようになったので、
どこまで買っていいのか慎重に検討する必要があります
と証券会社のレポートは結んでおりました。
私はすぐにも買いを入れることをためらいませんでしたが、
同時に北京に行くスケジュールを急遽香港経由に変更して、
同社の董事長をはじめ、
会社の幹部と会談をするアポイントメントをとってもらいました。
どこの会社も私が行くと言えば、喜んであってくれるので、
そこが皆さんに比べて
私の有利なところと言えるかも知れません。
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