第2251回
服装革命は人を若返らせます
たまたま私は
若い人たちに囲まれて仕事をしているので、
自分だけ老い込んだカッコをするわけには行きません。
もちろん、服装にも流行がありますが、
いまの年の若い人たちは
自分の個性にあった服の着方をします。
というより自分の選んだ服によって
その人の個性が感じられる生活の仕方をしています。
若い人は毎日、着る服を換えます。
それに比べると、年をとるに従って服を着換えるのが
次第に億劫になって、
同じ服を何日でも着ている事が多くなります。
毎日、同じ服を着ていても平氣になるのが
年をとった証拠みたいなものです。
それではいけないと思って、
私は面倒臭くても、
毎日、着る服を取り換えるように氣をつけています。
次はどんな服を着るかです。
ジーパンは若さのシンボルみたいなものですから、
年配者が着ることに抵抗がありましたが、
或る時、思い切って
1,500円の安物をデパートの特売場で買って、
帰って穿いて見たら、
「よく似合いますよ」とお世辞を言われて
すっかり氣をよくしました。
それでもさすがにわざわざボロボロにしたのとか、
剥げっちょろのジーパンは敬遠していましたが、
「オジンのおしゃれ」の雑誌をめくっているうちに、
上着にどんな高価なものを着ていても
下はジーパンで
ちゃんとバランスがとれている事に気がついて、
自分も少しずつ禿っちょろの
ジーパンに親しむようになりました。
一番高価な禿げっちょろのジーパンは
税込み73,500円もしますが、
(もちろん、それより高いものもあります。)
それとあまり変わらないのを温州で買うと、
500元(1元15円)しますが、
安物は60元ですから、
D&Gのジーパンに比べてもそんなに見劣りはしません。
というよりもわざわざ見劣りするように
つくることが売物ですから、
価値観は逆転してしまいます。
それでも選択に神経を使うことに変わりはありませんから、
明日は何着るか、
前の晩から氣にするようになってしまいました。
人生の折り返し運転がはじまったような、
新鮮な気持ちになるのですから、
服装革命はやはり必要だと思っているところです。
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