第2155回
中国での不動産投資は株で持つのがいい
中国で不動産開発を手がけるのは
容易でありませんが、
それでも長期的に見て不動産は
値上がりする方向にあります。
それなら上海や北京の不動産を買うのは
どうでしょうか。
ロケーションのよいところにある不動産で
管理もしっかりしている不動産は
今回の不動産ブームでかなりの値上がりをしました。
その半面、交通不便な位置にある中古マンションは
老化が激しくて
ふり向いてくれる人がおりません。
3年もすると、建築に大きな進歩があって、
古い建物は痛みが激しく値がつかないほど
差がついてしまっているからです。
また人に貸すと、
中国では店子の方が色々とうるさい条件を出して
うっかりすると家賃も払ってくれなくなります。
その度に新しい契約をするために
こちらが飛行機に乗って
出かけるわけにも行きませんから、
よほどしっかりした管理会社がついているか、
管理の代行をしてくれる人がいないと
不動産を持っていることが
逆に重荷になってしまいます。
もちろん、
自分が住むための家を買う場合は別です。
いいロケーションにある
有名開発商の建てたマンションは
かなり値上がりをしていますし、
売る気になればすぐにも買手が見つかります。
値段も東京に比べればまだ割安ですから、
将来、上海が東京を追い越す日のことを考えれば、
投資の余地はまだ残っています。
中国人よりずっとお金に余裕のある日本人に
買えないほど高いものではありません。
しかし、中国の不動産で産をなしたいと思うなら、
不動産そのものに目をつけるよりも
香港や深に上場されている
中国の不動産開発会社の
株を買うことをおすすめします。
とりわけ香港から進出した開発会社は
不動産投資のベテランが多いし、
最悪期は通りこして収穫期に入っていますので、
不動産の値上がりを株価が反映するところまで
辿りついています。
不動産株なら店子を見つける心配も要らないし、
あきたらいつでもさよならができます。
但し、不動産株で儲かるためには、
辛棒また辛棒が必要なことは
不動産を持つのと同じだと考えて下さい。
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