第2124回
デザイン学校は現地の徒弟養成から
次はデザイン学校です。
経済が成長期に入ると、
次々と新しい商品が誕生します。
一番大切なことは商品に信頼性のあることですが、
その商品にデザインがあることが
商品の付加価値を高めます。
一口に、デザインと言っても、
インテリア、グラフィック、ファッションと
分野は全般にわたっていますが、
その全分野にわたって中国は遅れています。
たとえば、ケイタイやノートパソコンにも
デザインが必要です。
サンセイのケイタイは世界一になりましたが、
製品にデザインがあります。
サンセイの創始者は私の親しい人でしたが、
日本で勉強したので、
デザインに理解がありました。
台湾はノートパソコンで世界一になりましたが、
実用一点張りでデザインのセンスが欠けているので、
不細工な商品になっています。
中国はいよいよ世界を相手の商品づくりを
やるところまできましたので、
台湾の二の舞いはやらせたくない、
せめて韓国並みのレベルでと
私は思っています。
しかし、いまのところデザイン学校は
台湾人も含めて外国人に許可しないので、
教える人にも習いたい人にも
不足してしまいます。
それを補うために、私はうちの日本語学校で、
デザイン用語科を設けて、
日本語でデザインを教えることを思いつきました。
はたしてどれだけ応募者があるかわかりませんが、
更に不安なことは先生たちを集めることです。
飛行機賃を払って来てもらうだけの
財源がありませんので、
講師の先生に上海で
仕事の注文をとってあげなければなりません。
色々考えた末に
先ずグラフィック・デザインの仕事を受ける
小さな会社を設立することから
はじめることにしました。
商標のデザインからはじまって
包装紙や広告のデザインまで
いまの現地の水準を遥かにこえた
レベルの仕事をすることは可能な筈です。
でなければ
そもそもデザイン学校をやる意味もありません。
そういうことで力になってくれそうな方がいたら
ぜひご連絡を下さい。
思わぬ展開ができるかも知れません。
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