第2102回
新しいお金の通り路の傍にいた人が成功者

新しい技術が開発される時は、
その周辺に人が集まります。
いままでになかったことですから、
既に世間で認められた人ではなくて、
その成功によって
新しく世間から受け入れられる人たちです。

シリコンアイランドと呼ばれるようになった
台湾のIT産業の
チャンピオンたちの誕生を見ればわかります。
たまたま中共の攻撃を恐れた親たちが
息子たちをアメリカに留学させるにあたって、
アメリカに居留が許されるように、
エンジニアになる道を選ばせました。
時あたかもコンピューターの揺藍期だったので
大半の人がこの分野を選びました。
いま台湾で年に何十億円という収入のある
ITのパーツメーカーや
ノートパソコンメーカーの
オーナーをやっている人たちは、
偶然にもそういう時に
そういう匂いのするところで働いていた人たちです。
同じような立場におかれても、
大事業家になれなかった人もたくさんいますから、
それなりに傑出した人に違いありませんが、
それ以上に運にめぐまれた人と見ても
そんなに間違いではありません。

いま日本で話題になっている
ニュー・ビジネスのチャンピオンで
球団のオーナーになったり、
なりたがっている人たちも
似たような立場におかれた日本の人たちです。
何が彼等を成金にしたかというと、
お金の流れが30年毎に大きく変わって
新しくお金の通り路になった時に
偶然に近くに位置していて、
いち早くそのことに気づいたからです。
それはそれで本当によかったねと
祝福してあげたいと思います。

しかし、こういう人たちは利にさといので、
すぐ手の届くところにある先人の遺産や
他人のポケットの中身に気がつきます。
私なら気がついても手を突っ込みません。
自分で無いところから
もう一度コツコツと築きあげます。
そのへんのところが考え方に違いがあるのでしょう。
假りにそれが自分の思い通りになっても、
また30年たったら同じことが起ります。
今日は人の身、
明日は我が身と言うじゃありませんか。


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