第2019回
Qコーヒーをひらく本当の意味
原宿通りのQカフェで
働いてもらうことには
店長やアルバイトをしてもらう以外に
いくつかの意味があります。
昨今は東京中を歩いても、
珈琲店ばかりで珍しいことではありませんが、
私は将来、13億人の中国人が
日本人と同じように
コーヒーに親しむ日が来ると見ております。
とすれば、いまから準備すれば、
コーヒー・ビジネスは中国の大産業として
育てあげることができます。
そのために2年前から雲南省の山の中に
コーヒーの選別工場を建て、
ことしはティピカという
代表的な小粒コーヒーの木を4万本植えました。
うまく育ってくれれば
来年は10万本、再来年は30万本と
自分たちのコーヒー園を拡大して行く予定です。
コーヒーは植えてから
3年たたないと実がなりませんが、
人に負けないだけのスケールになるまでに
10年はかかります。
私はその時までは生きていませんが、
私のあとをついだ人たちが
立派に仕上げてくれれば本望だと思っています。
コーヒー事業は
コーヒーの木を植えることからはじまって、
選別、焙煎から大卸し小売り、
あるいはコーヒー店の経営まで
一連の長いプロセスがあります。
誰がどこをやってくれようと、
仕事がうまく行けばいいと思っています。
2年かかって
やっと大体のプロセスを組みあげましたが、
これからはじまるのは
中国各地でコーヒー、パン、ケーキのチェーン店を
つくりあげて行く人たちと、
日本で「宝の山」ブランド
(日本人が生産にかかわっているので、
そういう日本名をつけました)
を育てあげて行く人たちのビジネスの展開です。
コーヒーを卸す仕事もあれば、
小売りをする仕事もあります。
小さいながらも
アジアを代表するブランドのコーヒーを
飲ませる店も必要です。
幸にしてパンもケーキも
他店に負けないだけの製品を供給できますので、
1軒が成り立てば、
3軒や5軒、1人で受け持つことができます。
その1軒目を受け持ってくれる人を募集しているのです。
実験の意味で資本は私が受け持ちます。
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