第1970回
資源株の業績から目を離さないで下さい

私がこれまで取りあげてきた高値株買いは
皆さん、あまり考えて見なかったことかも知れません。
でも鉛筆を出して計算器を片手に計算して見ると、
なるほどと思い当る節があると思います。
高い株ほど配当も高いし、
株配のチャンスも多いので、
1株当りのコストが早い勢いで下がってくるからです。

また中途半端なところを狙えというのも、
いま成長株として認知されている株は
ほとんどが香港ドル6ドルで
前後しているのに対して、
3ドル台の株は漸く成長株として
プロの注目をひくようになったけれど、
まだ一般受けするほど
公認されていないことを意味します。
その中で最も成長性が高ければ、
すぐに6ドル台の仲間入りをする可能性を
持っているのです。
むろん、その中には
3ドル台で成長にストップがかかり、
利益の上がらなくなる株もあります。
たとえば同じ海運業者で、
株価も似たような水準にありますが、
中海コンテナと中外運が
今後3年にたどる業績を比べれば
その差が歴然とします。
物流の国際的なブームが続くというのが前提ですが、
同じ商売をやっていても、
経営者によってこれだけの差が出てくるのです。

私にいくらそう言われても、
株をやる人はやっぱり1ドルで買って
1年か2年のうちに3ドルになる株は何か、に
一番血眼になることに変わりはありません。
そう言う私だって
やっぱり宝探がしに夢中になります。
そうした株はいま安値に放置されている株か、
新しく登場している株の中に必らずあります。
世の中が変わると、
陽の当るところも変わるし、
そうした陽の当る業種を代表する選手の出番が
必らず来るからです。

たとえば13億の消費市場が動き出したのと
「世界の工場」として
中国の工場が稼動しはじめたのとで、
石油、石炭、鉄鋼、電力など
主として素材にあたる分野に
大きな需要が生まれました。
世界はいま資源の不足に向って
動きはじめています。
既にそのことは株価に反映されていますが、
それがどこまで続くかが
今後の株価を大きく左右します。


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