第1931回
腰掛けでも仕事に打ち込む人の勝ちです

日本語教師を希望した人たちの中には
戸田教室の人もいましたし、
邱友会や「上海を勉強する会」に
参加している人もありました。
遠くの人に呼びかけた積りが、
すぐ目の前にいる人たちの人生双六に
大きな影響をあたえてしまいました。

日本語の先生をやる人の中には
大別して二種類の人たちがいます。
一種類は教師をやることに生き甲斐を感じて、
特別の支障がない限り、
ずっと教師を続ける人たちです。
学校の立場で言えば、
そういう人がたくさんいてくれる方が安定します。
もう一種類は
さしあたり適当な仕事が見つからないので、
腰掛けに日本語でも教えて
身過ぎ世過ぎをしようかという人です。
そういう人はもっといい仕事が見つかると
すぐに辞めてしまいますから、
しょっちゅう欠員の補充をしなければなりません。
しかし、そういう人がいないと、
教師が不足するし、
またそういう人の中にも
在職中は教えることに熱心で、
教えることに創意工夫をこらし、
生徒たちから
大そう慕われている人たちもおります。

学校にとっては
流動性があって御しにくい人たちですが、
もし私が人生のある時期に
たまたま教鞭をとることがあったとしたら、
多分、後者に分類されることでしょう。
ですから、そういう人に対しても
理解があって然るべきだし、
そういう人たちをうまく利用することによって
教員の不足を補うシステムがあってよい筈です。
またそういうチャンスを
うまく利用しようと考える人だって、
一生懸命やるのと、
ちゃらんぽらんにやるのとでは、
自分の人生にあたえる影響が
大きく違ってしまいます。
いつも自分にあたえられた仕事に
一生懸命になることが
その人にとって一番役に立つことなのです。

そう考えて
自分の仕事に打ち込む人には
必らずいいチャンスがめぐってきます。
縁あって上海の永漢日語に来ていただいた方が
そういう姿勢で2年間すごすことを
私も期待しています。


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