第1917回
上海で中国株の講習会をひらきます

義烏市から帰った上海では
中国株の講習会をひらきます。
考察団に参加された人は
最後の仕上げのレッスンになりますが、
ほぼ同じ時期に
「上海を勉強する会」に参加された方は
同じ８月16日（火）の午後、
浦東の永華大廈で合流して
邱友会の開催になります。

どうしていま更、
中国株の講習会を強調するかと言いますと、
中国株をやっている人なら
誰でもわかっていることですが、
ここのところ、中国株は
Ａ株、Ｂ株からＨ株、レッドチップに至るまで
安値を更新したり、冴えない動きになって
思い迷っている人が多いからです。

宏観調控（金融引き締め）の効果が
ジリジリと浸透して
鉄やセメントや電力の業績も悪化しているし、
それを見越して株価も下がり気味です。
とりわけ不動産売買の利益に対して
営業税や所得税などの税制体系が
ジワジワと整えられているので、
そのニュースが出る度に
上海の不動産が下げ歩調を早めています。
気の早い人は不動産も駄目、
不動産株も駄目と早合点していますが、
上海の不動産が頭を打った割りには
不動産株は値を下げていません。
たとえば新世界中国は妙な増資をしたために
折角高値をつけた株価が
７掛けまで落ちこみましたが、
それでも私たちが注目した頃の
５割から倍にはなっています。
また恒基中国はもともと高値の株ですが、
香港の本社に
吸収合併されるという噂が立っただけで、
倍にはねあがってしまいました。

どうしてこういうことが起るかというと、
香港の不動産会社の大陸投資は
13、４年前からスタートしていますが、
その当時仕入れた安価な土地が
ここのところで長い眠りから叩き起され、
開発をするとそれこそ３倍も５倍もの値段で
売れるようになったからです。
大した業績が計上されていないのに、
僅かながらでも復配がはじまったのは
もう大丈夫だと
経営者たちが胸を撫でおろしたからです。
株価が業績を追いこして
一足先に高値をつけたのは
そのせいだと思えばわかりやすいと思います。