第1882回
「上海を勉強する会」をもう一度やります
上海では抗日、反日デモで
日本人の多く住む虹橋地区の
日本料理屋やコンビニのガラスが
十何軒叩き割られました。
その中にはかつて東京で
私の秘書をやっていた
上海からの留学生が経営していた店もあって、
テレビとインターネットで目撃した
うちの家内や息子が
すぐに見舞いの電話をかけたので、
みんな自分のことに
こんなにも気を使ってくれているのかと
災難にあったことをむしろ喜んでいました。
本人はすぐに上海市政府にとんで行って
「こんなことでは
将来の中日関係にさしつかえるから、
こわされたガラスくらいは
上海市が弁償すべきだ」
と事情を説明したら、
政府の偉い人たちは
二つ返事で承知したそうです。
そのことがすぐ日本の新聞にも出て、
平穏な解決を望んでいた日本の人たちも
ほッと胸を撫でおろしたようですが、
この一事を見ても
デモは地方政府が
企てたことでないことがわかります。
とりわけ上海は
時代の最先端を突っ走る都市であり、
日本との関係を重視しているのと、
民主化が最も進んでいるので、
中国の外交部や駐日大使館の発言とは
かなりニュアンスが違っていました。
「もう1回やるぞ」と
インターネットでは呼びかけがあったようですが、
それをゆるす空気ではありませんので、
不発に終ってしまったようです。
それにしても、折角、
「上海を勉強する会」をはじめたところで、
デモにびっくりして
キャンセルした人もあった半面、
トラブルを物ともせずに
本当にいい勉強をした人たちを目の当りにしたので、
来られなかった人たちのために
もう1回、「上海を勉強する会」を
やってみたいと考えるようになりました。
6月2日から10日まで
北京→武夷山→厦門→温州→上海の
第34回中国投資考察団がありますが、
ちょうど6月9日に両者が合流して
上海で私の講演会に合流できるように、
6月5日から11日までの1週間を
上海に滞在するプランをたてました。
ご希望の方には説明書をお送りしますので、
アジア交流センターへどうぞ。
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