第1812回
なぜ中国で自動車整備学校ができないのか

ことしはじめる仕事の一つに、
中国と台湾での自動車部品の
消費者への直販店というのがあります。
日本にはオートバックス・セブンとか、
イエローハットと言った上場会社がありますが、
もとは自動車部品を
ガソリンスタンドに卸していた問屋が
スタンドの返品や代金支払いの悪さに懲りて、
直接消費者に売る店をつくったのがはじまりです。

中国にはいまマイホーム・ブームと
マイカー・ブームが同時に押し寄せています。
この二つのうちどちらが先ですかときかれたら、
マイカー・ブームの方が一足先に進むでしょうね。
家よりも車だと若い人たちなら誰でも思うでしょうし、
車の方がローンを利用できれば、
すぐにも手の届くところにあるからです。

既にマイカー・ブームは
昨年下半期から第一回目の沈滞期に入っており、
過剰生産による投げ売りで値引き競争が続出、
自動車メーカーは軒並み株価を下げています。
しかし、これでマイカーブームが終わるわけではなく、
ここでちょっと背をかがめて
本格的にとびあがるところだと言ってよいでしょう。
株をやる人、商売をやる人にとって
何とかこのブームに相乗りをする方法は
ないものかと考えるのは当然で、
いまは安値で将来大きく伸びる自動車株を
仕入れるチャンスだし、
事業家の目から見ても
何かやれる仕事はないかと
鵜の目、鷹の目で
獲物を狙う時期だと思います。

そうした目で見ると、
自動車がドンドンふえるのに、
修理が追いつかず、
これまではすぐに修理してくれたのが
来週もってきて下さいと
断わられるようになってしまいました。
そこで自動車の整備学校をつくることを思い立ち、
日本の自動車整備学校に二、三当ったところ、
どこの学校からも
「喜んで協力しましょう」と
好意的な返事をいただきました。
ところがよくよく調べて見ると、
日本と国情が違って、
高い学費の払える人は
手のよごれる仕事をやりたがらないし、
修理の勉強をしたい人は貧乏で
高い授業料が払えないことがわかりました。
ここで大抵の人は一巻の終りですが、
私はあきらめませんでした。


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