第1669回
中国に留学している青年に告ぐ
いま中国の大学に留学している日本人の青年男女で、
この「もしもしQさん」にアクセスしている人が
どのくらいいるでしょうか。
とりあえず、
そういう立場におかれている人たちは
しばらく耳を傾けて下さい。
人づてにきいたところによると、
中国語を勉強するために、
日本で大学を出てからにしろ、
あるいは途中からとび出してきたにしろ、
もしくは職を投げ打って
腹をくくって出て来たサラリーマンにしろ、
北京の大学に籍をおいている若者だけでも
1500人はいるそうです。
北京が1500人なら、
上海は少くともその倍はいるでしょう。
西安だって大学の記念行事の演芸会で
トラブルを起したくらいですから、
全国各地で留学生を受け入れているところには、
それなりに日本人留学生がいることが考えられます。
中国語を学ぶための講座は
ほとんどが1年ですから、
1年たてば卒業になります。
従って1年がすぎたら国へ帰るのが常識ですが、
わざわざ国を出てきたくらいですから、
ほとんどの人が帰りたがりません。
できることなら現地で職をさがして
新天地をひらくことに賭けたがります。
職を求めても思うように職が見つからず、
在留資格が期限切れになってしまった人だけが
日本に帰るのです。
もちろん、現地では
日本からの進出企業もふえる一方ですから、
中国語のわかる日本人に対する需要はあります。
現地採用の方が本社採用より不利で、
本社の出世コースに乗ることはできませんが、
仕事を覚えるまでの腰掛けとしては役に立ちます。
では、日本語ができるから
中国企業で採用してもらえるかというと、
その可能性はほとんどないと言ってよいでしょう。
日本人の方が段違いにサラリーが高い
ということもありますが、
中国社会は人間関係でできあがっていますから、
よほどのコネがなければ、
相手にもしてもらえません。
職にありつく可能性は先ずないと
覚悟しなければならないのです。
それでも職を見つけなければならないのが、
中国に残りたいあなたの立場です。
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