第1667回
創業大学の充実を眞剣に考えています

以上、私が各執筆者の方々にお願いしたことのほかに、
いまだに執着していることがあります。
それは創業大学という年来の私の構想です。
どこの国でも次代を背負う子供たちのために
然るべき制度を設け、
そのために公金を使って教育をしています。
それでも不充分なところは
私立の教育機関が補います。
しかし、それでもどうしても足りない部分が
まだ残ります。
いまのところ、塾だとか、
新聞社などが設けている成人教育講座が
そうしたスキマを埋める努力をしています。

それでもやっぱり
まだ取り残しの部分が目につきます。
たとえば実際に世の中に出て、
独りで仕事をやるようになると、
あれも知らない、これも知らない
という自分の無知を改めて痛感します。
銀行に行って
どうやってお金を借りたらいいのかも知らないし、
手形の書き方だって誰一人教えてくれません。
まして手形を不渡りにしたら
どういう目にあうのか、
会社をおこして損ばかりしている時は
金ぐりのことしか念頭にありませんが
さて、お金が儲かるようになったら、
税務対策はどうしたらいいのか、
教えてくれる人はいません。
ホテルやデパートに勤めたいが、
そもそもホテルやデパートが
どういう具合にできているか、
実際に就職をして現場で覚えるまでは、
予備知識すら身につけることができないのです。

夜学でいいから、
そういう学校をつくれないものかと考えて、
私は土地の手当てまでしたこともあります。
それがはたせないままに年をとってしまいましたが、
「もしQ」をはじめるにあたって、
インターネットでそれができないものかと
考えるようになり、
創業大学のコラムを設けて、
弁護士の高島秀行さん
公認会計士の山田淳一郎さん
訴訟や税金の解説をしていただきました。
それでもまだまだ
満足の行ける段階に達していませんので、
どなたかいい智恵があったら
アドバイスをしていただけませんか、
中国版「もしQ」をやることになれば、
創業大学のコラムはもっと切実な問題になると思っています。


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