第1636回
つい最近、新しい発見をしました
つい最近のこと、
私は一つの新しい発見をしました。
関心のない人にとっては
どうということでもないのですが、
私にとっては胸のふるえるような一大発見です。
どういうことかというと、
高度成長期に入った中国大陸で
日本の若い男女がその役割をはたす
巨大な空間があるらしいということです。
経済の発展する中国で
日本の企業がはたす役割があることは
日本の企業が大挙して
中国に拠点を動かしているのを見ればわかります。
工業の発展のためには、
その先輩格である日本の資金と技術が
入り込む余地があります。
コスト高で太刀討ちのできなくなる
日本の企業にとっても
生産基地をコストの安い中国に移す必然性があります。
但し、外国資本の進出を野放しにしたら、
有望な業種の生産や
市場を独占される心配もあるので、
中国では合資とか合併を条件とした導入をやっています。
はたしてどちらがいいのかは
何とも言えませんが、
假りに100%外国資本でも中国にある以上、
中国で税金も払うし、
中国人に雇用の機会をあたえるのですから、
中国に大きなメリットをもたらすことに
変わりはありません。
偏狭な自国本意に固執する必要のないことは
グローバル化がすすむにつれて
次第にわかる時が来ると思います。
お金と技術の大移動は
現実に起っていることですから、
わかりやすいのですが、
人の移動はそうは行きません。
そもそも人件費の安いところに動いてはじめて
コストダウンができるのですから、
日本の企業は動いても
日本人の大部分は
おいてけぼりをくらうのが常識です。
では日本に残った人たちに
どんな仕事が残っているのでしょうか。
極端な言い方をすれば
もしかしたら、年寄りの面倒を見る仕事と
三度のメシの心配をする仕事だけではないのでしょうか。
中年から上の人はそれでもいいでしょうが、
これから新しい人生を切りひらいて行く青年たちは
どうする積りでしょうか。
口に出してこそ言いませんでしたが、
これが私の新しい変化に対して
私がひそかに抱いてきた疑問でした。
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