第1544回
考察団の工場見学が楽しみになります
考察団を組織して大陸に行く度に
1社か2社は上場企業の工場見学をしています。
その時のコースと都合で
臨機応変に見学先を選んでいますが、
ここのところ、どういうわけか
私たちの見学した会社の株はその後、
倍に値上がりすることが続いています。
深から香港に行く途中、
科龍(ケロン)の電気冷蔵庫の工場を見に行きました。
大株主が入れ変わって
ゴタゴタしていた最中でしたが、
当時、1ドル前後だった株が
昨年から3ドルをこえて、
4ドルにも達しました。
また上海では振華港口機械という
港湾荷役の機械をつくっている工場を船に乗って
揚子江の入口にある小さな島まで見学に行きました。
世界中の主要な港に設備を納めているときいて、
中国には珍しく技術のある会社だなあと
感心しましたが、
その時は株価が0.8ドルでした。
それでも上海B株の中で最も高い株価でしたが、
昨年度の決算を見ると利益が倍増して、
2割の現金配当をした上に、
1対1の株配をやることになりました。
おかげで株価が1.7ドルまで暴騰し、
これも完全に当時の倍を上廻わっています。
2度あることは3度あると言いますが、
3回目に言った耀華ピルキントンがどうなるか、
ちょっと気にかかるところです。
そういうジンクスが続くと、
今後は逆に滅多なところへは
見学に行けなくなってしまいます。
6月の旅行はウルムチ、カジュガル、トルファンと
新疆の果てまで行くことになっていますが、
すぐに予定をオーバーした人数が集ってしまったので、
申し込みは締め切らせていただきました。
新疆にはこれと言った企業がありませんので、
北京入りをした時に、
中国航空科技工業という小型自動車のメーカーを見学すべく、
いま交渉をしているところです。
中国の小型自動車の4割を生産している工場で、
航空という名前がついているので
あまり人には知られていませんが、
株価が香港ドルで1ドルそこそこの会社は
どこにもありません。
これがデンウェイや長安汽車や
長城汽車のあとを追うことになったら、
面白いですね。
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