第1532回
いまの仕事に充実感を持っていますか

学校を出ると、
就職をするのが常識でした。
良い学校を卒業すると、
良い就職口にありつくことができたので、
どこの親も自分の子供たちが
良い学校に入ることを望んでいました。
こうして学歴社会ができあがってきたのです。

ところが、食うに困らない世の中になると、
この就職戦線に異状が起りました。
ちょうど景気が沈滞して
各企業が新規採用を
見合わせるようになったこともありますが、
若い人たちが就職することに
必らずしも熱心でなくなり、
なかには折角、大企業に就職できたにも拘らず、
惜し気もなく途中退社する人が
珍しくなくなってしまいました。
就職試験を受けることを最初から断念して、
アルバイトの続きのようなフリーターで
身すぎ世すぎをする人もふえています。

フリーターでは
嫁に来る人もいないのではないかと
思うかも知れませんが、
フリーターがふえると、
フリーターに対する世間の見方も変わってきます。
女性はもともとそれに似た立場ですから、
男女の立場が近づいたともいえるし、
結婚に対する考え方も
かなり変わってきていますから、
親が考えるほど次世代が
わけのわからない生き方をしているわけではありません。

しかし、職に縛られて
身動きのできなかった時代と違って、
気軽に就職することができるようになったのですから、
それだけ仕事を選ぶチャンスが
ふえたということができます。
人が仕事に就くのは
1.生活費の資を得るため
2.仕事を覚えるため
3.充実感を味わうため
4.立身出世をするため
5.財産をつくるため
6.人間関係を築くため
と色々考えられますが、
もちろん、人によって重点の置き方も違います。
ただ時代の傾向として、
生活の資を得るためという要素が低くなると、
それに逆比例して、
充実感を味わうことに比重がかかってきます。
ところで、いまのあなたは自分の仕事に
充実感を覚えていますか。
先ず自分の胸に手をあてて
それをきいて見て下さい。


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