第1449回
中国で株を買うなら次は不動産株
これからの中国の成長株は
中国に生産基地を持つメーカーか、
中国の消費市場に
独占的な位置を占める流通サービス業者か、
ということになります。
中国経済はこれから本格的な成長過程に入るところですから、
先進国でどういう業種が大企業になったかを調べれば
大へん参考になります。
日本でも最初の頃は、
鉄鋼とか石油化学のような素材産業からはじまって、
続いて家電、自動車、不動産、情報産業と
新しいチャンピオンが次々と現われますが、
それらの企業に資金を供給する銀行とか、
保険とか、証券などが
あれよあれよという間に大産業に成長しました。
なかでも不動産は個人の財産の中で
最も大きなウエイトを占めるので、
人々のふところ具合がふくらむにつれて
びっくりするようなスケールになっていきます。
更にその先を追えば、
現在の日本で起っているようなことが起り、
金融も不動産も産業の成長が止まった途端に
萎縮してしまうので、
とても手放しで強気の投資を続けるわけには行きませんが、
いまの中国で投資をする場合は
そんな先のことまで心配することはありません。
どうせ年をとれば人間、
死ぬにきまっているのだから、
何も一生懸命やることはないじゃないか
と言うようなものです。
人生とは年をとるまでの間を
どうすごすかということであり、
それと同じように成長期の中国では
その時期にふさわしい商売のやり方があり、
成長のチャンスがあるのです。
そうした目で見ると、
中国の経済の発展によって
人々のふところが潤おうようになると
必らず起るのは
財産として持たれる不動産の値上がりです。
経済が発展して人々のふところ具合がよくなれば、
ほとんど間違いないのは不動産の値上がりです。
まして経済の成長と
人民元の切り上げを促す過剰流動性が
同時に起ろうとしているのですから、
これから一番確実に起るのは
大都会の不動産の値上がりでしょう。
株を買う場合は不動産株ということになります。
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