第1438回
家具は中国の方が早く追いつきます

家具については
畳の上に住んできた日本人と違って
中国人には古い伝統があります。
いま私は懐古趣味で
そういう古道具を蒐めていますが、
人間工学的な立場から開発されたものではありませんから、
ふだんの起居には不向きです。
でも装飾的な価値はあるし、
インテリアとしては超モダンの部類に入りますので、
玄関や階段や戸棚の類には取り入れています。

但し、応接とか、ダイニングとか、
ベットサイドの椅子には使えないので、
香港の家具を運ぶのを断念した時、
虹橋にある家具のデパートまで物色に行きました。
地下から地上5階まで
家具屋だけが軒を並べた家具のデパートは
日本にはありません。
中国では昔から竹屋街とか、五金街とか、
お客が一ぺんで用が足せるように
同業者が一つ所に集まる町づくりになっていますが、
その現代版と言ってよいでしょう。

家具のデパートに行くと、
ヨーロッパ調からアメリカ調、
さては成金にふさわしいキンキラキンの豪華版まで、
またベッドならベッドだけ、
業務用品なら業務用品だけ
何でも一ぺんに見て片づけることができます。
輸入品もたまにはありますが、
目の玉がとび出るほど高価なので、
一番多いのは世界の有名家具のそっくりさん、
でなければそのデザインをうまく取り入れた超モダンな家具、
そして、もう一つは
中国の伝統的な家具のデザインを巧みに取り入れた
中国調のモダンな家具です。

私は壁のインテリアと調和するように
中国古典調の斬新な家具を選びましたが、
欧米風の家具も、外見から見る限りでは
有名ブランド商品のコピーに
負けないほどの出来栄えです。
いまこれらの商品が主として
広東省の深あたりで生産されて
欧米に大へんな勢いで売り込まれています。
日本でも長い時間をかけて
やっと欧米レベルの家具がつくられるようになりましたが、
恐らく中国は日本のメーカーが10年かけてやったことを
3年でやってのけるでしょう。
家具ももしかしたら、
中国からの輸入品になるかも知れません。


←前回記事へ 2004年2月16日(月) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ