第1409回
日本ソバのことも気になりますね
レアメタルと言って
超硬質合金に欠くことのできない
稀少金属の世界的な産地になっているのも
内モンゴールです。
中国は広大なところですから探がせば、
まだほかにいくらでも
鉱山資源があるに違いありません。
雲南省に行った時も、四川省に行った時も、
政府の高官の人たちから
ちらりとそういう話をきいたことがあります。
しかし、いまのところ一番知られているのが
内モンゴールです。
軍需産業と密接なかかわりのあることですから、
どこの国でも廃鉱をもう一度
掘りかえしているそうですが、
日本のようにそうした資源のない国は
カミソリの歯一枚つくるのにも、
そういう資源の供給先と
密接なかかわりを持つ必要があります。
日本のメーカーは
そういうコネづくりはあまり上手でなく、
石油を買う場合も
お金で勝負するようなところがあります。
レアメタルの場合、
将来、供給に問題が生ずることは
目に見えているのですから
日本のメーカーは精製の技術を携えて
現地と採掘業者と協力する必要があります。
私のやる仕事ではありませんが、
どことどこをつなげればいいかについて
興味を持っているのです。
もう一つ、私が気になっているのは
内モンゴールのソバです。
前に何回かふれましたが
いまや日本ソバの原料は
82%が輸入品になってしまいました。
その最大の産地は内モンゴールですが、
国内でソバについてあれほど
どこの畑のものがいいかと
貴重品扱いをするのなら、
内モンゴールのどこでどういう栽培の仕方をすればよいか
研究すべきではないでしょうか。
私がもう少し若くて、
新しいビジネスを探がしているのなら、
すぐにも内モンゴールに出かけます。
ついでに申せば、ソバ粉を使って
新しい洋菓子や食品をつくる工夫もします。
そういう可能性に挑戦するためにも、
内モンゴールは
私が足を運びたいと思っているところです。
と言ってもこれは夏の暑い季節でないと行けませんので、
どうぞ8月まで待って下さい。
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