第1393回
張り合いはお金より大切です
年をとったら第一線から退いて
庭いじりをしたり、
でなければ、
社会的奉仕に属する仕事でもやる人が大半です。
定年退職をして、
次の仕事が見つからない人は、
もう毎日出勤する必要がなくなったのですから、
家にいることが多くなります。
「亭主元気で留守がいい」と言いますが、
家でゴロゴロしていて
「粗大ゴミ」扱いされるのでは、
本人にとっても家族にとっても
面白いことではありません。
私の家では家内が口癖のように
「もういい加減に新しい仕事をやめたらどうですか」
と言っていますが、
それは私が次から次へと新しい仕事を考え、
それを実行に移すことをやめないからでしょう。
もし私が反対のことをやっていたら、
恐らく反対のことを言うにきまっています。
意見を言う人は
その人がやろうとしていることに
ケチをつけるものです。
実際、多くの人たちを見ていて、
年をとって急に老い込むのは
何もやることがなくなって
張り合いのない生き方に変わってしまったからです。
定年後はお金のことも大切ですが、
次にやる仕事を探がす方がもっと大切ですと
私が言い続けてきたのも、
人生、張り合いがなくなったら
生きている意味がなくなると思ったからです。
幸か不幸か、
私はサラリーマンは1年しかやった経験がなく、
あとはずっと自分で自分のやる仕事をつくってきたので、
自分のやる仕事がなくなる前に
次の仕事を考え出すことができたし、
それが習慣になると、
一つの仕事がまだ完成していないのに、
次から次へと新しい仕事に挑戦するようになって
今日に至っています。
そういう人のことを材木屋(気が多い)と言うそうですが、
おかげで年をとっているヒマがありません。
明日から昆明に入って
保山市のコーヒー畑を見に行きますが、
一生かかっても完成しないような仕事を手がけるのも
年を忘れるくらい
夢中になることのあとを追い続けているからです。
「コーヒー1杯から」と言いますが、
次から次へと空想妄想のタネはつきないものですね。
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